科学は不思議を生み出すものである
という寺田寅彦の名言について、
解説していきます。
(諺と名言名句から学ぶ)
「科学はやはり不思議を殺すものではなく、
不思議を生み出すものである。」
寺田寅彦のことばより
寺田寅彦(てらだとらひこ)
戦前の日本の物理学者、随筆家、俳人。
科学が進歩すると、不思議なことが
無くなっていくように思われます。
不思議なことを、どんどん解明して、
結果的に、殺してしまうように
思われます。
しかし、実際のところは、
そうではないのです。
科学が進歩すればするほど、
さらに奥深い不思議さが
生まれてくるのです。
なぜなら、宇宙の神秘は、
あまりにも奥深く、無限の深さを
持っているからです。
ですから、一つ疑問が解決すると、
さらに深い疑問が湧いてくるのです。
それをずっと続けていくと、
ついには最後まで辿り着けそうですが、
なかなか、そうはいきません。
宇宙の神秘は、あまりにも
奥深いのです。
科学が進歩に進歩を重ねると、
宗教的、哲学的領域にも否応なしに
突入していきます。
なぜなら、根源法則や、
無の世界にどうしても行き着いて
しまうからです。
科学は、発達すればするほど、
さらに不思議を生み出し、
心の深い領域にまで、
進んでいくものなのです。