相手の主張をくじきたいなら
相手の経験値を追及すると
いうことについて、解説して
いきます。(説得と交渉の心理学)
会議などで、声の大きな相手が
こうすべきだ、ああすべきだと
様々な主張を述べてきましたら、
相手の経験値を追求してやると
よいでしょう。
「そのように主張されますが、
あなたには、どれくらいの経験が
あるのですか?」というように
追求するのです。
もし、経験がなく、やったことが
ない相手なら、
「経験がないのに、なぜそのような
主張ができるのか、理解に苦しみます」
と言ってやりますと、満場一致で、
その相手の意見は却下される
ことになります。
ただし、この方法で注意しないと
いけないのは、その主張が
経験値の多いベテランから
出てきた場合です。
このようなベテランに経験値を
聞いてしまいますと、
「私は何十年と経験してきた」
などと返されて、逆に、
その主張が周囲に評価され、
その意見が通ってしまう結果を
誘発してしまいます。
したがいまして、相手の主張を
くじきたいなら相手の経験値を
追及すれば良いのですが、
経験値の高い相手には、
使ってはいけないテクニック
ということは認識しておくと
良いでしょう。