慣性の法則 目標達成 故事成語

物事は終わりに近い地点での失敗が多いのでゴール直前こそ慎重に進む(中国古典の故事成語、慣性の法則)

 

物事は終わりに近い地点での

失敗が多いのでゴール直前こそ

慎重に進むということについて、

解説していきます。

(中国古典の故事成語、慣性の法則)

 

「百里を行く者は、九十に半(なか)ばす。」

老子のことばより。

 

古代中国の聖賢、老子の言葉には、

このようなものがあります。

 

どういう意味かと申しますと、

百里を行く人は、九十里行っても、

まだ半分だと考えるくらい

慎重になった方がいいという

ことです。

 

一里とは、約4kmと

言われています。

 

ですから、

400kmの道を行く人は、

360kmまで来ても安心せず、

油断せず、まだ半分の200km

地点だと考えるくらいに、

気を引き締める必要があると

いうことです。

 

現代版に言い換えましたら、

目標達成まで後10%くらいの

ところに来たら、失敗しやすいので、

注意して進みなさいという意味です。

 

なぜなら、どんな物事でも、

終わりに近いところで

失敗することが多いからです。

 

ですので、最後の仕上げ、

ゴール直前こそ、慎重に

進むように心がけましょう。

 

では、どうして、

物事は終わりに近いところで

失敗しやすいのでしょうか。

 

それは、この世界に

慣性の法則が流れているからです。

 

物事は、

スタートにエネルギーが必要で、

しかし、動き始めたら、

あまりエネルギーを使わなくても

慣性で動いていきます。

 

また、いったん動き始めたら、

電車でも車でも何でもそうですが、

ストップするためにも、

ものすごいエネルギーが

必要となります。

 

慣性が働いていて、

まだまだ先に進もうとするので、

それを止めるために、それ以上の

パワーが必要になるのです。

 

もし、パワーが足りないと、

慣性の力に引きずられて、

かなり遠くまでゴールを超えて

行ってしまいます。

 

このように、慣性の法則の作用で、

最後のゴールも、相当なパワーが

必要という事です。

 

それなのに、

「もうゴールだ!」と喜んで、

気を抜いて油断してたら、

慣性の力に打ち克てず、

失敗してしまうのです。

 

したがいまして、

ゴールが近くなってきたら、

細心の注意を払って、

慎重に進んでいくように

してください。

 

最初のスタートの時と

同じくらい、大変なのが、

ゴールでストップすること

なのです。

 

以上、物事は終わりに

近い地点での失敗が多いので

ゴール直前こそ慎重に進む

というお話でした。

 

 

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