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プロジェクションは他者に責任をなすりつけること(ゲシュタルト心理学と心理療法)

 

プロジェクションは他者に責任を

なすりつけることについて、

解説していきます。

(ゲシュタルト心理学と心理療法)

 

ゲシュタルト療法では、

プロジェクションという言葉を

よく使います。

 

では、プロジェクションとは

何なのかと言いますと、

自分の勝手な思い込みを外界に

投射することです。

 

たとえば、

「あの人は、きっと私に反対なのよ!」とか、

「Aさんは、絶対、私のことが好きじゃないの!」とか、

本人が言ったわけではないのに、

勝手に自分の思い込みを投射して

信じ込むことです。

 

よく、いつも周囲とケンカや

摩擦ばかり起こしている人が

いますよね。

 

そのような人は、プロジェクションが

強い人が多くて、

「あの人は、私のことを陰で悪く言っているのよ!」

なんて、勝手な思い込みから

エスカレートして、あらゆる人と

険悪な関係を築きます。

 

実は、プロジェクションが強い人は、

本当は、自分が他者を責めたい

気持ちでいっぱいなのですが、

その自分の攻撃的な気持ちを

相手に投射して、相手から

自分が責められていると勝手に

解釈する傾向にあるのです。

 

そして、自分の思い込みが

正しいと信じていますし、

あることないこと勝手な世界を

創り上げて、ケンカをふっかけて

きますので、周囲にとっては、

非常に迷惑な存在です。

 

したがいまして、ゲシュタルト心理学では、

様々なワークやセラピーを通して、

自分自身の攻撃性について、

まずは気づいてもらいます。

 

そして、他者は、自分を攻撃しようと

などしてはおらず、本当は、

「他者は仲間である」ということを

理解してもらえるよう、

じっくりと取り組んでいきます。

 

また、何よりも大切なのは、

自分の真の欲求に気づいて

もらうことです。

 

この真の欲求に気づくことが

できれば、プロジェクションの

癒しにつながります。

 

 

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